今日は祭壇の洗いを行いました。
今年の暮れには一年の締めくくりとして祭壇磨きが葬儀屋には相応しいと思います。
祭壇の洗いとは、白木の祭壇を漂白して綺麗にする作業です。
白木は時間とともにやけて色が濃くなってしまいますので、たまに漂白して白さを取り戻す作業をします。
薄い漂白剤に祭壇を浸してブラシでこすります。
このブラシはかたさがちょうどよく使いやすいです。
一度ばらしてから作業します。
漂白後にはけっこう白さが戻ります。乾燥させるともう少し白くなると思います。
宮殿(くうでん)も慎重にブラッシングして一緒に乾燥させます。
鳳凰も白くなって気持ちもさっぱりいたしました。
暮れになると気持ちや身の回りの整理をつけて一年を締めくくりましょうと、いろいろなところで言われます。
私も最近やっとその気持ちが解りかけて来たように思います。
この時期、自宅などの神棚や仏壇の掃除をするご家庭も多いのではないでしょうか。神仏のいらっしゃる場所を清めるのがその目的の一つでしょう。
また、
禊(みそぎ)や祓い(はらい)と言います。自分自身の清めのことです。
禊(みそぎ)は身体を清めるという意味と、「身を削ぐ」という言葉にかけて、私たちの本当に必要な根本を残して自らを清めるという意味があるそうです。
祓い(はらい)は心の清めのことで、やはり同じように自分に必要なものを心に残し煩わしい物事から解放されるように神に願いを聞いてもらうことだそうです。
日本では、神に申し上げる言葉を祝詞(のりと)と言い、自分の誠心誠意(まこと)を祝詞で表し、神様に願いが叶いますようにと聞いて頂くことが本意だそうです。
(私の宮司の先生からの受け売りですが)
祭壇を元の所に組みなおして安置すると、ほっとしたような清々しい気分になりました。
大したことではないからこそ素敵な、ちょっとした心の安息を感じた暮れの一日でした。
営業部 磯野でした
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